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私たちがプロデューサーを目指した訳
私たちがプロデューサーを目指した訳
2018/07/30

今回のインタビュー参加者プロフィール

松居 将司
プロデュース2/プロデューサーPRODUCER
千葉県生まれ
明治大学 卒

新山 大
プロデュース1/プロデューサーPRODUCER
山形県生まれ
玉川大学 卒

渡邉 雄介
プロデュース1/プロデューサーPRODUCER
1982年 東京都生まれ
尚美学園大学 卒

※ 座長:小田上 洋光 / HAT 取締役ディレクター

プロデューサーへの入口

小田上:今回三人にお聞きしたいのは、「何故プロデューサーを目指したんですか?」というところから。えー、いきなりはじまった感じで(笑)
渡 邉:ちょっと準備しておきたかったですね、話を。
小田上:この準備を許さないところがまた(笑)
松 居:でも、アレですね。小田上さんがこう、上手いこと・・・
小田上:そそそ。ナイことだらけで整理して(笑)じゃ、とりあえず年長者からいきますか。

松 居:はい。僕はもともと文系大学で、経営学部で経営を勉強していました。だからまったくCMプロダクションという存在を知りませんでした。
小田上:あ、そうなの(笑)
松 居:はい。正直言って最初は「なんか面白そうだな」くらいで、最初に話を聞いた人がディレクターだったので、「僕もCMディレクターになりたい」と思って。だけど狭き門で、ディレクターになれない人が制作になってプロデューサーになるみたいな風潮が正直ありまして(笑)
小田上:(笑)

松 居:入社してしばらくCMの企画考えましたけど、「お前、企画のセンスないな。」って色々な人から言われて・・・。ま、小田上さんにも言われて(笑)
小田上:えぇ、マジで?ヒドい先輩がいたもんだ(笑)
松 居:それと同時に「プロデューサーの方が向いているよ」とも言われましたね。
周囲の人にも「お前の性格はプロデューサーに向いていると思うから、制作やれよ」って言われて、「じゃあプロデューサーかな」と思うようになりましたね。

プロデューサー松居

小田上:なるほど。じゃあ、新山さんは?
新 山:はい。僕は大学が理系の工学部出身なので、大学の同期は大体、IT系の会社とか、そういうところに勤めていますね。一方僕は、映画研究部に入っていまして・・・。
小田上:へえ。

新 山:自分がどうするかとか、就職活動開始のギリギリまで、何も決めてなくて。
それで、「これこれこういう会社とか、あと、カンヌ取ったHATっていうところがあるらしいよ」って友達に教えてもらって、就活はじめました。
某社は書類で落ち、別の某社は前の日にデートで遅くなって面接をすっぽかし(笑)
それで、HATを受けに来ました。選考が進んでいくと企画コンテの試験があって、演出部志望の人はコンテ10案、制作部の人はコンテ1案だった。
僕はそんなことで制作部を選びましたけど……。

一同:(笑)
小田上:でも正しいかもしれないよね、それね。
新 山:入社後は、割と大変な忙しい仕事が沢山あるチームに配属されました。そこで意外にも「大変なのが嫌いじゃない自分」に気付いて。一個一個ミッションを乗り越えていくのって結構きもちいいなと思い始めて、そのまま制作の道でいこうと思いました。なので、「プロデューサーになりたい」と思うようになったのは入社してしばらくしてからですね。
小田上:その、企画を10案出さなきゃいけないっていう時点では、「ディレクターじゃなくてプロデューサーになろうと思った」というよりは、「受かろうと思った」と?
新 山:受かろうと思いました。
一同:笑)

渡 邉:僕も、入社してからプロデューサーの面白さに気づいたタイプですね。
自分の好きな映像や、作ってきた作品に共感してくれた仕事仲間から、「じゃあこういう案件やってみない?」と声をかけてもらえるようになって、「あ、プロデューサーって面白いな」と思うようになりました。
小田上:なるほどね。
プロデューサー新山

プロデューサーへの階段

小田上:入社してプロデューサーになるまでに何年か下積みがあったりしたと思いますが、
PM(プロダクションマネージャー)からプロデューサーになるまで気持ちの変化や葛藤はありました?
松 居:僕は制作畑に進みたいというより、入社一ヶ月後には、制作やってこうとかをすっ飛ばして、プロデューサーになりたいとすでに思っていましたね。
僕も新山さんと同じく入社当時割と厳しいチームで、だからこそ早く制作で認められて、プロデューサーになってこの大変な仕事を抜け出すしかないって。
小田上:うん。自分で何年くらいって設定して?
松 居:5年ぐらい。5年でなろうと思っていました。
小田上:実際は?
松 居:実際は6年。
小田上:あー、じゃいいとこ来ましたね。
松 居:いや、当時は、ちょっと上の先輩が確か4年とかでプロデューサーになってて。
ちょうどやめちゃう人も多かったんですよね、プロデューサーが。だからラッキーだった。
小田上:いやいやご謙遜を!というか、その環境が本当に嫌だったってことだよね?w

一 同:はははは。
松 居:でも実際、制作の仕事はキツかったけどすごく楽しかったんですよ。問題を次々と解決してゆく感じがクセになると言うか。当時はほんとに、つらい楽しいでしたね(笑)

新 山:そう。僕も制作業務が、結構、毎回楽しくて。なので実はあまりプロデューサーになりたいとは思っていませんでした(笑)しかも僕お酒強くないんですよ(笑)プロデューサー=お酒じゃないですけど、向いてんのかな向いてないのかなどっちかなって思いつつ。
考え始めたのは、具体的な自分が作りたい作品像みたいのが見え始めたからかもしれないですね。
小田上:割と流れに身を任せて、フォーカスがあったところで、ていう感じ?
新 山:そうですね。フォーカス合ってから考えるタイプです。
小田上:確かにね。フォーカス合ってないと何にも見えないもんね(笑)
一 同:ははは

小田上:渡邉さんの場合は?
渡 邉:社内でもだいぶタフな方だったので、僕も1年目から結構疲れるようなところに配属されていましたね。ビュービュー向かい風が吹く中、ヒーロー映画じゃないですけど、知恵と勇気でかき分けて進んでいくのが楽しかった(笑)
例えば100人ぐらいで地方に撮影しに行ったのに当日に企画が変わるとか。そういう信じられないことに対しても、平常心で急遽頭を働かせて対応してクリアにするっていうのは、大変だけどやっぱり面白かったすよね。
小田上:演出コンテにも近いところがあるけど、予定されたものを淡々とこなすより、ハプニングだったり、いろいろある方が面白いってことだよね。まあ、それが現場の良さなのかなと思うけど。

小田上:みんな入社してからPMを経てプロデューサーになっていくんだけど、
自分がプロデューサーになれた要因、どうしてなれたのかをちょっと自己分析してもらうとどんな感じですか?
松 居:僕の場合、あのー上長との相性が良かったのかもしれないです。仕事を任せてくれたんですよ。「あ〜松居だったら大丈夫だから任せるわ」って。「松居がプロデューサー的に仕事をもっと出来るように」っていう風にしてくれたのか、サボりたかったのかよくわからないんですけども。
一 同:

小田上:えー、多分サボりたかった‥‥。
一 同:ハハハハハ
松 居:それがラッキーだと思っているところがあって、上司のプロデューサーが来ないところで自分がまぁプロデューサー的に振舞う。
小田上:うんうんうん
松 居:でプロデューサーとしてお客さんに認められて、小さい仕事がちょっと貰えるようになっていったんですよね。

小田上:なるほどね。新山さんは?
新 山:7〜8年目にはプロデューサーになっていて、確か6年目くらいの時に、友達からプロデューサーとしての依頼が来たことがきっかけですね。同期に制作部がいなかったので、意識する人とかライバルが実はいなかった。
小田上:なるほど。で、渡邉さんのときは上が詰まってたんだよね。しかも下もいなかったせいで、2〜3年足踏みさせられたような感じがしたかもしれないんだけど?
渡 邉:いえいえ、プロデューサーになるっていうのはお客さんから仕事がもらえるようになってからなる、というのは理解していたんで、それがないのにプロデューサーになれるとは思わなかった。だから、どうやって仕事を作るかを考えてましたね。
プロデューサー渡邉

プロデューサーになるタイミング

松 居:制作の経験値が上がって、自分でプロデューサー出来るなっていう時に、上手く若いプロデューサーを探しているお客さんに出逢えたというタイミングが良かったんじゃないかなと。
新 山:僕もこういう映像が好きで、こういう作品を作っていきたいなって思った時に、レギュラーで仕事をしていた人や今まで会社としての付き合いがなかった人たちからポコポコポコって仕事を貰えて。いい意味でプロデューサーになったんだなと勘違いしたんでしょうね。
小田上:なるほどね。
新 山:んで、一回勘違いしちゃうと、もう戻れないじゃないっすか。
一 同:うんうん
新 山:なんで、プロデューサーやっていくしかねぇっていう感じに
小田上:なるほどね。

小田上:渡邉さんの場合はどうなんですか。
渡 邉:僕がプロデューサーになる頃は、もうかなり腐ってたんですよ。僕が。
小田上:知ってる。
一 同:ハハハハハハハハハハ

渡 邉:まぁ自分の驕りも多少というかだいぶあったと思うんですけど。
こういう仕事のままでいいのかなみたいな感じが多分ちょっとあってー。
小田上:うん
渡 邉:だったら、もう自分でお客さん見つけてプロデューサーになるしか、自分のやること出来ないだろうなって思ってたんで。
そんな腐りながら仕事していたところで、アドフェストに参加して、そこで仲良くなった方が「ちょっと今進めているやつ渡邉さんにお願いしてみようよ」みたいなことを言ってくれてて。で、そっからトントン拍子で。
小田上:お〜
渡 邉:その人起点に周りの人たちが仕事くれるようになって、プロデューサーになったって感じですかね。
小田上:なるほどね。
小田上:共通しているのは誰かに認められてそれがきっかけになるってことですね。
松 居:認められると、これでやっていけるんじゃないかなってギアが上がりますよね。

必要なスキル

小田上:これからプロデューサーを目指してくる人もいると思うので、
これは必要みたいなスキル面、こんなことが無いとプロデューサーってのは難しいんじゃ
ないかな、という事があれば。

松 居:いろんなプロデューサー像とタイプがあると思うんですけど、これは絶対に必要だと思うのは、コミュニケーションスキルだと思うんですね。
お客さんの話を聞けるとか、きちんと周りの人に伝えられるとか、そういうコミュニケーションスキルが必要かと。

新 山:僕はですね、なんだろうな、スキル…
小田上:ゲームのスキルはすごいけどね。
新 山:あーそうですね!
小田上:ははは。

新 山:ていうか僕も、コミュニケーションスキルは外せないと思うので、「この人なんか面白そうだなって思われたい」ってことはずっと意識してましたね。
小田上:例えば?
新 山:それこそ自分の趣味のゲームの事もそうですし、例えばプライベートな部分の話とか(笑)
松 居:ここは詳しく聞いた上、是非ノーカットでお願いします!
一 同:わはははは。

新 山:いやいやw、要は他人から「ああ、あの人ね」って言われるような、僕のことをちらっとしか見たことないみたいな人にもネタにされるような人間でありたい、と意識してました。
小田上:なるほどね。
渡 邉:僕もそういう方針でやったら良いだろうなってのは思ってたんですけど、根が真面目なんで、そっち方向には振り切れないんですよね。
小田上:あー、確かに。
渡 邉:そういう時にどうすればいいかなって思って、とにかく人に会いに行くとか、パーティー行ったり、イベント、セミナー、海外出張行ったりとかそういう現場を一人でも恐れず行って、初対面でも人と話すようにしてました。メンタルを強く持つというか、どうせ気が合わない人と話したって一生合わないから、まあ良いかってつもりで。

小田上:なるほどね。そうね、メンタルね。メンタルあるよね。
これもやっぱり厳しいところに配属されたからこそ鍛えられたのかな!?(笑)
一 同:わははは。
松 居:いや、でも、それはあると思いますけどね。やっぱり最初に、社会に出て最初になんか・・・
小田上:まあ、破壊されるもんね。
松 居:そうですね。それが最初に知った社会って思うと、それが基準になっちゃうんですかね。いい意味で。
小田上:なるほどねー。ディレクターもそうだしプロデューサーも同じだと思うんだけど、アピールってことでいえば結局いまの自分を超えてかないと、誰もこっち見てくれなかったりするじゃない。そこ超えるって時のハートの強さっていうか、どっかでなるようになれって飛び込む勇気みたいのがないとダメなんだろうね。
松 居:そうっすねー。

プロデューサーとして大事にしている事

小田上:プロデューサーとして大事にしていることはありますか?
松 居:ずっと運動部にいたのでチームを大切にしたい。一位になりたいとか、そういう意味じゃなくて、スタッフィングからチームになって、そのチームが良いチームになるみたいなのが、好きなんですよね。
小田上:ちゃんとチームメイト一人ひとりに居場所というか役割を与えてってこと?
松 居:あっ、そうですね。

新 山:僕は割と仕事に対してフラットな感じで入るようにしてますね。
小田上:フラット?
新 山: 企画があって、どうやったらかっこよく仕上がるかなみたいなことを、たとえ事情にまみれた仕事、であろうと一旦フラットに構えるようにしてます。
小田上:なるほどね、
新 山:脊髄反射で対応することとか、きっちり準備すること以外の部分をちゃんと大事にしようとは思ってますけどね。
小田上:うーん、この人ちょっと素晴らしすぎない?(小声)
みんな:ハハハハハハハハハハハ

新 山:例えば、企画会議で話しが停滞してた時に、たまたま自分が趣味として集めてた資料とかで話がすっと前に転がったりするので、まあ大事にしてます(笑)
渡 邉:僕は請け負った仕事にどう、自分のアイデアだとか、色を残すか。オリエンを受けて、自分でこういう方がいいかなって思ってから企画部に話をしたりとか、そういうことは割と気をつけています。
小田上:自分の色ね。コミュニケーションの中にそれを残すと。
渡 邉:はい。なので、プレゼン前から、ブレストの段階から、この企画にするんだったら、あのディレクターにしようかなとか、割と深いところまで考えて打ち合わせたりもしますね。
小田上:なるほど

仕事はどうやって生まれるのか

小田上:実際、仕事が生まれる時ってのは、どんな時が多いのかな?
渡 邉:初めて営業しに行って、いきなりこれやってみなよみたいな感じになることってありました?
松 居:もう本当にゼロベースで行ってそうなったことはないかもしれないね。
松 居:やっぱり一緒に仕事をした人の近くでそれを見てた人が、そのクリエイティブだったり働きっぷりだったり、人柄だったり、を知って、そのプロデューサーに発注しようっていうのがやっぱり大きいのかなっていう気はしますよね。

小田上:例えばさっきも渡邉さんが言ってたみたいなパーティにちょっと行って、誰かに出会ってみたりとか、実績だったりキャラクター見せたりしながらやってくと、徐々に徐々に人脈というか繋がりが増えていって仕事につながってゆくと。
新 山:それがまあ一番大きいことかなっていう気がしますけどね。
小田上:なるほどね。結局、ディレクターで言えば例えば凄い良いの作ってるなーってYouTubeなんかで知って、でもそれだけでなかなか仕事にできないもんね。どっか他から、その人はこうだったよとか、そういう補足が無いと。
新 山:難しいですねー。確かに受注ということで言えばアピール点はディレクターと違うかもしれませんけど、でも確かに補足情報をそれでも欲しいと思いますよね。お客さんはね。
小田上:やっぱり、お互いを知ってる間柄っていうのは結構大事なことだと。
新 山:そうですよね。
渡 邉:かかわる期間も長いですしね。一ヶ月二ヶ月とかずっとやり取りしないといけないから。

対談する4人

それぞれのキャラクター

小田上:個人的にプロデューサーってのはクリエイターだと思ってるんだけど、一般的には営業職っていう言われ方をすることがあって、その営業職としての自分をある程度キャラとして意識してつくってやってるのか、それとも素の自分がそうなってるのか、どんなことだと思ってやってるのかなと。

新 山:まあ、プロデューサーになって、7年目くらいだけど、だんだん武装すべきところと、しなくていいところの区別が付いてきましたけど、割と素ですね。僕は。
小田上:ほー。
新 山:あの、去年現場である監督に言われたんですけど、「真裸でぶつかる系だよね」って言われて。いつ頃からそう見えているのか判りませんが、割と、もうそれで行ける限り行ったほうがいいかなって気が今はしてますけどね。素で。
小田上:確かにすげえ素だよね。
一 同:(笑)

新 山:素でいることでお客さんもわかりやすくなるというか。なんか楽しいなとか、こいつの様子だといい感じの仕事になるなとか、そういう方向かも知れないですね。キャラで言うと。
小田上:なるほど、悟ったねぇw
松 居:うん、自分も正直若い時は力んでたところはありましたね。何かにつけて意見を全部言っちゃたりとか、スタッフに対しても、必要以上に厳しく言っちゃったりとか、お客さんの言っていることは全部受けちゃたりとか。でも時を経て、それぞれの持ち味を出してくれると良いものになるっていうのがわかってきたので、自分の立ち位置っていうのが見えてきた。そうなると、素になる。
小田上:なるほど。じゃあ一番若い雄介さんは。まだ素の部分が?
一 同:(笑)

渡 邉:どうなんでしょうね。そんなに武装している自分もあんまないですけどね。
小田上:まあでも、素っちゃ素だよね。
渡 邉:なんかただ、ナチュラルな感じではないなって。ゆるふわな感じではないというか。自分のこういうのが好きっていう方向になるべく持っていこうとはしているかもしれないですね。そういう素は出てると。
小田上:うんうん。

プロデュースの醍醐味

小田上:プロデューサーやってて良かったなとか、これはプロデューサー冥利に尽きるわ、みたいな事例ありますか?
松 居:僕がわりと「エボルタチャレンジ」だったり、イベントが一緒に絡んだよう仕事が多くて。現場でクライアントやエージェンシースタッフと、めちゃくちゃ一体感が生まれる仕事が多いです。みんなで達成して、盛り上がれる。その中心にいるって言ったら、ちょっといやらしいですけど….醍醐味かなと思いますね。
新 山:僕は、例えば去年担当させてもらったかなり大きなキャンペーンなんかそうですけど、誰しもが見たことがあると言われる物をやれるのが誇らしいですよね。そういう物を任せてもらえたのは誇らしいなって。関わる人も多いですから、終わった後とかスタッフとかとの達成感みたいのも半端ないというか。
小田上:渡邉さんはどうですか?
渡 邉:醍醐味は、大きくは二つぐらい感じていて。
ひとつは予算配分かなと思います。なんとなくじゃなくて分かるので。企画を見て、それが面白くなるのか、それとも実現するので精一杯なのか、その辺が分かる。
実際にミニチュアの企画が出た時、それを実現したら、ミニチュアを作るだけで、お金なくなっちゃうんで、全部アニメーションを乗っけて、別の見え方にしましょうっていう話をして。うまいこと撮って、実現したので…そういうとこは結構楽しいかなって思いますね。

もうひとつはスタッフィングですね。例えば、このあいだvimeoですごい面白いもの作ってるコラージュ作家の人いたんですけど、それに近い企画が上がってきたんで、
なんとか連絡とってお願いして、いいですよって言ってくれたのでそのまま発注して…自分が好きな人をアサインして作れる、みたいなことが、個人的にはすごく醍醐味ですね。
小田上:なるほどね。それがヒット作になったりすると、さらにうれしいよね。
渡 邉:そうですね、最高ですね

ディレクターに求める事

小田上: もう一個聞きたいのは、ディレクターに対して何を、どういうことを求めるかなっていう。
松 居:僕は個人的にその企画のベースから良くしたいっていう努力をし続ける人、続ける監督が好きで、そういう人を使いたいって思いますね。
若くして経験が少なくても、良くしたいっていう意欲と研究をすごい頑張ってくれる人にお願いすると、監督の気持ちにつられてスタッフもそういう気持ちになるんで。
外部の監督だけでなくて、社内の監督を選択するっていうのも全然良くなる要素のひとつだと思う。
新 山:やっぱディレクターとしてとんでもない企みを持ってて欲しいなっていうのはいつもあって、それこそカンヌとかでグランプリをとるとか、ディレクターなのに木村伊兵衛賞狙ってるとか。その努力を仕事の中にうまくアジャストしていくのが僕の仕事でもあります。やっぱりでかい企みを持った人間であって欲しい。なんか画に出るんで。
小田上:うん、画に出るみたいなことってちゃんとやってる人じゃないとわからないんだよね(笑)
渡 邉:映像なんでなかなか言葉にできない表現の仕方がやっぱりあるじゃないですか。それはもうセンスとしか言い様がない気がしてて、そこを発揮してもらいたいなとは思います。
そういう意味で事情的なこととかにあんまり巻き込んであげたくはないかなっていう気はしちゃいますね、そういう気持ちで頼んでます。
小田上:なるほど。

今後のビジョン

小田上:映像制作者としてこうありたいとか、クリエイティブを行う人間としてこうありたいなど、今後に向けて何かしらビジョンがあれば教えてください。
松 居:僕はドキュメンタリーみたいなの元々やりたくて、なので単純なCMベースじゃないところでもいい映像を作っていきたい。ただ一方で、30秒でどれだけ電話がかかってきて、何人が買ってくれたみたいな数字が出て、その数字次第で次回の制作が決まる、っていうような、見た人が「いい、欲しい」と思って実際に買う。これがやっぱり本来のCMの凄さだと思うし、当然そこに関わり続けてゆきたいとも思ってます。
小田上:なるほどー。
松 居:だから、ちょっと面白い映像とか、人の目に止まる映像、そのCMの役割になっている元々の機能を、自分でもっと研究したいなって思っています。
小田上:素人目にはただ面白けりゃいいんだろうけど、それだと機能しないこともあるしね。
松 居:はい。広告であるっていうのは、僕らの元々の仕事の部分ではあるので。

新 山:僕の場合は、今の世の中には色んなメディアがあって、そのメディアに対する感度が高いクライアントさんたちに恵まれている状況があるので、自分もそれらのメディアに対して興味を・・・すごく優等生みたいな感じですね。
一 同:(笑)
松 居:いいじゃん、優等生。
新 山:興味を絶やす事なく、同じ目線で話が出来る人間でいれなきゃなとは思いますね。

小田上:大事だねー。渡邊さんは?
渡 邊:僕は割と真剣に考えてて、まあ皆さん考えてないって訳じゃないですけど。(笑)
小田上:はい、考えて無い。(笑)
渡 邊:プロダクションの事業の柱みたいなものがもう一本ぐらいあればいいなと思ってますね。
そのアイデアとして、2つぐらい今考えていて、1個はいま配信プラットフォームってあるじゃないですか。ああいう所にHATで制作したものを買ってもらうような流れが作れないかなって。
あとは、HATのYouTubeチャンネルの登録者数が5千人ぐらいいて、いわゆる視聴者の人たちが評価してくれるようなものを作り続けて、そこに企業がタイアップしてくれる動画メディアみたいな、そういうのも自分たちで出来たら、面白いものを作れるなと。
小田上:ほー。できたらいいね。人材は揃ってるわけだし、可能性はある。
渡 邊:ずっと考えてるのを今初めて言いました。

最後に

小田上:そろそろまとめます!
松 居:どうぞ!
新 山:どうぞ!
渡 邉:どうぞ!

小田上:俺かいな!wまあ、じゃあ僭越ながらw
さっきディレクターにどういう事を求めるかみたいなこともあったけど、
結局、依頼者側の目線が高いとスタッフも作品もその分色々良くなっていくっていう事があって、やっぱりそこがね、プロデューサーのクリエイティブの最大の見せ所だということなんですね。
みなさんそれぞれいろんな道を通っていまの位置にたどり着いたわけですが、これからのプロデューサー像として、例えば渡邉さんが言ってたみたいなこととか、フィットするかどうかわからないけど、そういうチャレンジも今からどんどんしていかなきゃいけないかもしれないと。
広告の中でCM自体は少し復権しつつあるけど、「やっぱりマスには敵わねえや」ってそろそろ言い始めてる節もあるんで、まあそこで何が出来るかってのは捨てる必要は全くなくて、むしろちゃんとやっていった方がいいんだけど、一方でこれからで言うとプロデューサー個人の存在感というものを、時代なりにちゃんと示していくことをやっていきたいってことですね。

というわけで、こういった想いが色んな賞に繋がったり、良いものが出来ることに繋がったりしていけばいいですねー、みたいな感じで終わろうと思いますがw
えー、もう、シメていいですよね?俺が喋ってどうすんだって話もあるけど(笑)
何か言い残したことは?

松 居:はい、ありがとうございました(笑)
新 山:ありがとうございました!
渡 邉:ありがとうございました!

小田上:無いんかいwじゃ、ご協力ありがとうございました!お疲れ様でしたー!

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